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その時私が開いた本は、「ギリシャ語練習プリント」。
この文章は、以前別のブログで自分が書いていた文章の転載です。
がんばって書いたの。なのでほぼそのまま載せます。
おすすめしたい本なのです。
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河島思朗監修「ギリシャ語練習プリント」(小学館、2017年)
古代ギリシャ語の入門書です。
全体に文字の練習のページからフォントがかわいらしい。
特にギリシャ文字のフォント。
真似して書き方だけ練習することしばし。楽しい。
カタカナ語の起源になっている言葉もたくさんあるみたいです。
「アスパラガス」
「マニア」
「カリスマ」
などなど。他にも
ぐん、とページを飛ばしてパッと目に飛び込んできた単語
”φυχηϛ ιατρειον”
(プシューケース イーアートレイオン)は
「魂の診療所」と綴って「図書館」という意味になるそうです。
かっこいい。その名前感覚すごく好き。
そして
"βρομα θεων"(ブローマ テオーン)は
「神々の食べ物」と書いて
「キノコ」と読む。
食べたら死ぬ人が多かったからか。すばらしいな。
死ななかった人は「神に選ばれた者」と呼ばれたのだろうな。
きっとそうだ。そこにも語られなかった物語があるに違いない。
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しかし 「名詞のιατρειονは中性単数主格」で、
・・・というようなことが書いてあって早くも
「あー文法がちょっと大変そうだなー」と思うわけです。
中性ということはもちろん男性と女性があり
単数形と複数形は英語で慣れている。よし。で、
名詞の格が、主格
属格
与格
対格
呼格・・・呼格?
「神よ」とか「アポロンよ」とか叫ぶときには呼格だね。
承知した。
ギリシャ語ならでは、ぽくてすごく良い。許す。
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中盤から後の例文をぱらぱらと見ていきます。
”φιλομαθης γαρ ειμι”
(ピロマテース ガル エイミ)
”παντα ρει”(パンタ レイ)
「万物は流転する」はヘラクレイトス。
そんなかっこいい文章が、例文。
ああ、いい。とか言ってる自分は変態上等。
他にもなじみがあったり聞き覚えのあるフレーズが紹介されながら
文法的な解説がされています。
ので、パラパラめくって拾い読みするだけで楽しい。
がっつり勉強したらもっと楽しいだろうな!
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あと、この文章を書くのにはギリシャ文字をIMEパッドで探すので
けっっこう
時間がかかりました。
αが見つからないのでそれだけ「あるふぁ」って書いて変換して書いたり。
もうちょっと勉強してまた面白い部分を見つけたら書きます!